静的載荷と動的載荷 (門型ラーメンによる再現実験)

映像放映中

担当:武蔵工業大学 教授
         吉 川 弘 道
         菊池 / 依田

■ 動画の見方

左の写真を 左クリック してください。
Windows Media Player が起動し動画を
ご覧いただけます。

※インターネット回線、時間帯などによって再生するまでに少し時間がかかる場合もあります。


 

再度、平面門型ラーメンを装着した振動応答習得機を用いて、静的載荷と動的載荷の模型実験を行いたい。まずは、スライドする振動架台を固定し、ラーメン上層梁に直接水平荷重を与える。…これを‘静的挙動(static behavior)’と呼ぶ。今度は、振動架台を揺すり、上部のラーメン部材を振動させる。…これは‘動的挙動(static behavior)’である。
両者は、直接な機械的荷重および慣性力によるもので、基本的に異なる載荷方法であるが、最大変形時は同様な変形挙動を呈する。
振動応答習得機は、手動にて振動(動揺)を与えることが特徴であるが、振動架台を固定して、上部の部材(振動模型)に直接、荷重負荷(または、強制変位)を与えることがきで、これは静的載荷となる。

scene 1

まず、振動模型を装着した無負荷/静止状態を示している。本例では、振動模型として、平面系2層門型ラーメン(厳密には、等脚平面門型ラーメン)を用いている。











scene 2
まず、下部振動架台を動かないように押さえて、上層の梁(水平部材)に、(向かって右方向に)水平荷重を与え、変形させた。これを‘静的載荷(static load)’と呼ぶ。ゆっくり載荷しているので、構造系(部材と水平荷重)は、時々刻々、静的に釣合っている。
また、柱/梁接合部、および両脚埋めこみ部(基礎部)の角度が、終始直角に維持されていることが、画像から明瞭に観察できる。部材と部材の接合部が(変形前/変形後を通じて)剛結であることが、ラーメン部材の基本的な特徴である。
scene 3
今度は、手動にて振動架台を揺すり、門型ラーメンを振動(共振)させている。このときの、左方向への最大変位時の静止画を示している。これは、先ほどの静的載荷の変形形状と全く同じである。












scene 4
同様に、共振状態における右方向への最大変位時の静止画を示した。
さらにスローモーションにより、振動の様子がわかりやく目視できる。柱/梁接合部の角度が、振動中、常に直角に維持されていることが、明瞭に観察できる。