|
|
2004年12月26日早朝(現地時間)、インドネシアのスマトラ島沖を震源とするM9.0の巨大地震が発生しました。
この地震に伴う津波は、インド洋を取り囲むアジア諸国にとどまらずアフリカ東海岸や南極にまで到達し、各地に甚大な被害をもたらしました。
本CG(解析画像)は、スマトラ島沖で発生した津波がタイ付近への伝播する様子を示しています。
津波の発生では、震源を84個の小断層に分割し、波源の不均一性を考慮しています。津波の伝播では、海面の上昇(押し波)を赤色、海面の下降(引き波)を青で示しています。したがって、大きな被害の発生したタイのプーケットには津波が引き波から来襲していることが分かります。
なお、詳細は以下の論文をご参照下さい。
参考文献:『鈴鹿陽・高橋智幸・松冨英夫:タイ南西部に来襲したスマトラ島地震津波の数値解析,海岸工学論文集,第52巻,2005.』
|
提供:秋田大学 高橋智幸 助教授 |
■ 動画の見方
|
左の写真を 左クリック してください。
Windows Media Player が起動し動画をご覧いただけます。
※インターネット回線、時間帯などによって再生するまでに少し時間がかかる場合もあります。
|
経過時間は、地震発生からの分単位(CGの左上に表示されている数字)を使用しています。また、本CG(解析画像)では、時間を360倍に圧縮しており、全時間360分(6時間)を60秒にて再現しています。
|
|
scene1
地震発生直後 |
スマトラ島沖で地震が発生した直後の海面の状態を示しています。
赤色が海面の上昇、海面の青色が下降を表しています。
地震の発生直後は、震源付近すなわち断層運動の開始地点付近にのみ海面の変動が現れます。そして、断層運動はこの場所から始まり、北方へ拡大してきます。
|
|
scene2
地震発生4分後 |
断層の破壊はニコバル諸島付近まで到達し、それに伴い海面変動も拡大しています。
|
|
scene3
地震発生7分後 |
この時間になると、主要な断層運動はほぼ終了し、津波の形成も完了します。
(ただし、7分後というのは、今後の研究で変更になるかもしれ ません。)
|
|
scene4
地震発生90分後 |
津波が四方八方に広がっている様子を示しています。
西方に向かった津波は、タイのプーケットに来襲しています。
プーケットには、青色の波すなわち引き波が先に来襲し,その後,赤色の波すなわち押し波が来襲することがよく分かります。
|
|
scene5
地震発生180分後 |
地震発生の3時間後ですので、プーケットへの津波の第一波の来襲は既に終了しています。しかし、大きな第二波、第三波が続けてプーケット付近に来襲していることを示しています。
津波が発生した場合は、第一波が終わっても、しばらくは海岸へ近づいてはいけないことがよく分かります。
|
|
|
|
|
|
|